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「リアリティ・モニタリング」について、臨床心理士の早坂智佳先生にお聞きしました。

皆さんは、鍵をかけたかどうか、薬をちゃんと飲んだかどうか、コンロやタバコの火を消したかどうか・・・が、はっきりしなくて何度か確かめた、という経験はありませんか?
これは、頭の中でそうしようと思っていたこと(空想)と、現実に行ったこと(事実)がごちゃまぜになってしまい、混乱が起きたことを示しています。
日常生活を円滑に送るためには、事実と空想を区別する能力が必要になります。この能力を、心理学では「リアリティ・モニタリング(Reality
Monitoring)」と呼んでいます。"リアリティ"は現実を意味し、"モニタリング"とはちょうど監視(モニター)カメラで自分自身の行動を気をつけて見て、チェックすることを意味します。現実に自分がしている行動を心のどこかで確認しているという、知らず知らずのうちに行っている働きの一つなのです。
精神分裂病、痴呆、精神錯乱、薬物中毒などでは、この能力が失われます。また、年少の子供も、現実のことと想像したことを区別できないという発達心理学的研究があります。
正常な大人の場合でも、リアリティ・モニタリングが混乱したり不確かになることは普通に見られることですが、普段はかなりうまく事実と空想とを区別しています。
<引用文献>
G.コーエン 「日常記憶の心理学」 (サイエンス社)
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